いしい正英blog

前厚木市議会議員 いしい正英のブログです。
健康厚木市を目指して、日々活動しています。

2013年08月

子ども相撲大会に見る地域の力

依知北子ども相撲3依知北子ども相撲2依知北子ども相撲1 夏休み最後の土曜日、依知北地区で子ども相撲大会が開催されました。青少年健全育成会が中心となって開催。上依知小学校、北小学校、依知小学校に清水小学校も加わり、多くの児童が高学年、中学年、低学年に分かれて団体戦(3人1組)と個人戦を行いました。女子児童も参加していました。厚木市内で子ども相撲大会を開催しているところは他にはないのではないでしょうか。
 熱中症対策で水を撒いたせいか、低学年の児童はどろんこです。外での遊びが少なくなっている中で貴重な、そして思い出に残る大会となったことでしょう。私たちが子供のころは、農家の庭で円を描き、相撲は日常的な遊びでした。現代社会においては地域の力がないと、こういった行事はできません。
 青少年健全育成会をはじめ、多くのボランティアの方々が大会を運営されていました。土俵造り、テント張り、廻しの準備と装着、行司役や呼び出しなど。さらには現役の力士を招いて下さった方もおられます。そして、子どもたちには危ない取り口をしないよう指導したり、対戦前後の礼の徹底など、教育的な効果は計り知れないものがあると思います。教育に地域の力が必要なことは明らかです。相撲大会はすべての地域でできることではありませんが、それぞれの地域力や特徴を生かして地域に期待されている教育を進めていきたいものです。

厚木市、職員の源泉所得税納付忘れ問題の対応にも疑問

 厚木市が職員の昨夏ボーナスの源泉所得税約1億2900万円を納付し忘れていた問題(6月23日、本ブログ掲載)で、追徴課税約1151万円を納付し、その財源について公表しました。ミスをした職員課と会計課、総務部長、副市長、教育長の11人で穴埋めし、市長は別途給料を減給するということです。
 11人で穴埋めするとなると単純平均で1人約105万円となります。市長は給与1カ月分の95万8000円、副市長は担当の宮台氏が給与78万円の23%分(約18万円)をそれぞれ9月分の給与から減給します。ミスした職員やその上司の責任は重大です。しかし、お金を、しかも100万円以上の高額を負担させるとなるとどうでしょう。仕事上のミスはお金に計算されないものが沢山あるはずです。今回はお金そのものなので、損失額が明確になりました。他の仕事上のミスの処理では、訓告程度でしょう(刑事事件のような場合は解雇もありますが)。あまりにも負担内容が違いすぎないでしょうか。職員組合の考え方は分かりませんが、数名の職員だけが負担することに疑問を感じざるを得ません。
 一方、市長は政治家なので寄付が許されていないことから、減額にも議会承認が必要です。今回は議会を開く間がないときに用いられる手法の専決処分で、議会への正式な報告は9月定例会となります。専決処分の報告では、すでに処理されている事案なので、議論がされにくくなります。通常の議案にして大いに議論すべきではなかったかと思います。

行政が期待する自治会長のお墨付き

 自治会長の負担は相当なものです。私の議員時代、一般質問で自治会長の負担軽減について意見を述べたことがあります。ちょっと古い資料ですが、平成18年度に市が自治会長宛に出した通知の件数は、なんと292件です。この中には特定の自治会長のみへの文書も含まれていますが、この数字だけみてもいかに自治会長に対して市が依存しているか分かります。ある自治会長の1年間の自治会活動日数を教えてもらったところ、約150日でした。最近はもっと多いとも聞きます。
 自治会長はこういった負担に加えて、行政が自治会長のお墨付きをもらったので事業を進めるという大きな責任のある判断が求められることがあります。地域住民の総意ではなく、住民の代表としての自治会長に認めてもらうことで地域の賛成が得られたと判断したいのです。自治会長のお墨付きがあれば、その地域住民が全て納得したとして事業を進めようとするのです。
 ところが、事業の内容によっては、自治会長が承認しても反対運動が起こってしまうケースがあります。金田地区に建設しようとしているゴミ中間処理施設(焼却場)は自治会長の了解はもらっているものの地域住民から反対運動が起こり議会に対しても2度も陳情が出されました(いずれも不採択)。自治会長としても、ごみ問題だけで自治会総会を開くことができなかったのでしょう。市に言われれば、面と向かって反対とは言いにくいのも分かります。市のこうしたやり方で了解した自治会長は気の毒です。
 荻野運動公園の拡張計画でも同様の問題が起こっています。新たな拡張工事の対象は道路を挟んだ反対側で、オオタカがいる里山です。ここに『(仮称)健康こどもの森』整備工事が進められようとしています。この計画に対しても自治会長の了解が得られているとしていますが、ここの里山は貴重な、豊富な動植物の宝庫なのだそうです。この場所を保全して後世に残したいと願う長い間観察してこられた団体が計画の見直しを求めておられます。
 自治会長にさえ了解してもらえば、事業は進む、というやり方は事業の内容によっては変えるべきで、じっくりと地元住民や関係者の意見を聞きながら進めるべきです。小林市長は自治基本条例を制定して、「市民自治の原則として、自治の主体は、市民であること。市民の意思に基づくまちづくりを行うこと。地域の身近な課題は、地域で取り組むこと。参加及び協働の原則として、市民のまちづくりへの参加を進めること。相互の活動への参加を広げること。協働によるまちづくりを進めること。」と高らかに謳っているのですから。

『生物多様性あつぎ戦略』と『(仮称)健康こどもの森』構想

 折しも『あつぎの大昆虫展』が郷土資料館で開催中です。先日、筆者も拝見いたしました。厚木市内には5000種を超える昆虫が生息しているのだそうです(厚木市郷土資料館NEWS173)。厚木市には豊かな自然が残っていると再認識し、後世に伝えていかなければならないと痛感いたしました。
 『生物多様性あつぎ戦略』が平成25年3月にまとめられました。厚木市は、本戦略について次のように紹介しています。
 「厚木市では、本市の豊かな自然やその恵みを将来に継承していくため、生物多様性の保全とその持続可能な利用に向けて、行政と市民が一体となって取り組んでいくべきことを示した「生物多様性あつぎ戦略」を策定しました。」
 一方、荻野運動公園の拡張計画の中で、かつてオオタカの営巣によって中断された野球場に代わって『(仮称)健康こどもの森』の整備計画が進められています。整備方針としては「多様な自然環境自体を素材とし、開放された自由な遊び場の提供」などがあげられ、100mの滑り台や地上10m以上の高さで散策する約370mの空中回廊などが計画されています。総工費は11億5000万円。
 この計画に対して、自然観察をしている方々から疑問や問題点が指摘されています。開発地域の環境調査は21年前に野球場計画の際に行ったものを利用するとしている点、オオタカへの対応、新たに発見された貴重な「アカハライモリ」への対応、生物多様性の戦略では市民と一体となって取り組むと謳っているのに、その姿勢がみえない、など。
 (仮称)健康こどもの森そのものを否定するものではありませんが、貴重な自然環境を守っていくという視点が欠けているように思えます。空中回廊や100mもの滑り台が本当に必要なのでしょうか。豊かな自然が魅力となっている厚木市ならでは施設整備に向けて計画を練り直す必要がありそうです。

見限られてしまう厚木市になりはしないか

 最近、ショッキングな話を聞きました。清川村の議員さんからです。以前より、厚木市と清川村の合併問題は政治課題になっています。もっとも近年は議論はほとんどありませんが。清川村には消防施設もなく、つまり救急車もなく、ごみ焼却炉も機能していません。基本的な事業を厚木市や愛川町に頼っている部分があり、将来の形として合併が選択肢に挙げられて当然です。
 ショッキングな話とは、合併するならば当然厚木市と、と思っていたのに今の厚木市は魅力的ではない、という意見があるのだそうです。相模原市と合併したい。具体的に議員間での懇談会が開催される予定なのだそうです。もちろん、合併問題を話し合うものではないと思いますが。
 厚木市側から清川村との合併を積極的に持ちかける状況にはないと思いますが、清川村が相模原市を向いてしまうことは大きな問題です。現在、愛川町を含めて、ごみの広域処理のための一部事務組合が設立されています。ごみ焼却炉である中間処理施設は厚木市に、最終処分場は清川村に設置することが決まっており、清川村の最終処分場は平成28年度には稼働予定となっています。厚木市の中間処理施設は場所さえ決まっていません。こういった厚木市の対応の不備も影響しているのでしょう。
 他の自治体から魅力ある街と思われるような厚木市にしていかなければ、住んでよかった、住みたい街にはなりません。
プロフィール

いしい正英

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード