なにかと有権者に耳触りのよい政策をうったえ、時には大盤振る舞い、とまではいかなくても有権者の要望に応え続ける政治家、特に予算編成権と予算執行権を合わせ持つ地方自治体の首長。本当に必要なのか疑わしい事業や目立つ事業、イベント等に貴重な税金を使う。結果として借金が増えてしまう、あるいは減らないという自治体。人口が減少していくことは避けられない状況の中では、次世代への付は極力減らしていくべきだ。
 しかし、政治家には選挙という最大の難関が待っているので、有権者から見放されるような大胆な改革や支出削減はできにくい。ところが、唯一この難題を推し進めることができるときがある。それは次の選挙には出馬しないことを決めたときだ。厚木市の場合、4期目を目指した前市長に対して多選を批判して当選した現職は、常識的にはご自分が批判した4期はあり得ない(多選自粛条例も策定した)。今が膨れ上がった支出を削減できる大きなチャンスだ。ところが、現在開会中の議会で審議されている新年度予算案は一般会計805億円、特別会計と合わせると1503億円、前年度比、なんと96億円6.9%増という。おそらく過去最大ではないか。削減できるチャンスではないのか。それとも・・・