がん10年生存率読売新聞貴重な、かつ重要なデータが公表されました。多くの方が目にされたと思いますが『がん10年生存率』です。がんは成人の2人に1人は罹患し、死因の3分の1を占める難病です。現在闘病中の方も、罹患されていない方にとっても今回のデータは注目に値するものです。
 今回の調査は35000人ものデータを集計したものです。こういった調査を疫学調査といいます。欧米では今回のような大規模な疫学調査が盛んに行われており、各種の疾患の治療や将来の状況を検討する上で役立っています。しかし、疫学調査には莫大な労力、資金が必要です。途中で交通事故なのどの不慮の事故や他の病気で亡くなる方、病院に来なくなった方などもあり、そういった方々のデータは省くことになります。今回の調査も国からの助成金があったものと思いますが今後とも多くの重要な疾患での調査を期待したいと思います。
 さて、今回の調査では、よく言われるがんは5年生存していれば心配ない、と言ったことががんの種類によっては間違いで、5年以降も検査などしてフォローすることが重要と分かりました。たとえば肝臓がんや乳がんなどです。また、進行度(ステージ)によるデータも公表されましたので、現在がんと闘っておられる方にとっても貴重なデータとなります。まだそれほど進行していない段階での10年生存率は高く、改めて早期発見早期治療の重要性が証明されました。そのためには定期的な健康診断を受けて頂くことです。厚木市民の受診率は決して高くはありませんので、こういった重要データが公表されたのを機会に是非、健康診断を受けて頂くことをお勧めいたします。